京都という土地でお客様と向き合う際、自分の想いをどこまで主張するかは繊細な問題です。辿り着いたのは「極力抑えて、一つを際立たせる」という考え方。器についても自己主張し過ぎず、心地よく料理を引き立ててくれるものを求めています。最初のリクエストは、汎用性があってシンプルかつ安定感のある器。難しいニュアンスをうまく汲み取って頂きました。
料理のつくり手も器のつくり手も、自分のスキルやセンスに満足しないことが大事だと考えています。評価というものは周りが決めるものであり、つくり手が自分で評価し、満足してしまった時点で上昇する余地がなくなってしまいます。何かを創り出す人は特に、謙虚な態度と、よりよいものを生み出すという気概が必要だと思います。
歴史ある京町家を改修した趣ある店内で提供されるモダンフレンチは、2012年の開店当初から京都で話題となった。オープンから1年足らずでミシュラン一ツ星を獲得するも、現状に満足しないことを信念に、今もなお革新を続けている。料理人としてのキャリアの初期を中華で経験した店主による、独創的な切り口の料理が楽しめる。
京都府京都市中京区富小路二条下ル俵屋町186
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